日額保障型の医療保険には1入院当たりの限度日数というものが設定されています。
1つの病気やケガで何日分給付されるかという話になりまして、その日数を越えて入院を継続してもそこから先は給付されないで保険の選び方でも注意が必要なところです。

1入院当たりの日数の考え方

入院の短期化で1入院限度が60日という60日型の販売が増えてますが、これに不安を感じる人がいるのも事実です。
一方で厚生労働省「平成29年患者調査」によると、入院日数の平均は29.3日です。
こう聞くと60日型の医療保険でも安心のような気もします。割と平均入院日数というのは保険のパンフレットを見ても見かけるものではないでしょうか。
実際には厚労省の患者調査はもっと細かく傷病別まで統計が取られていますので全体を平均した数値はやはりあくまで目安の1つに過ぎません。年代別の平均を見ても年を追うごとに入院日数が伸びる傾向も見て取れます。
また1番重要な点ですが厚労省の患者調査の結果は、1つの病院の入院日数と言う側面しか分かりません。
どういう事かと言うと、病気やケガの内容によっては入退院を繰り返すことがあるわけですが、入退院を繰り返した結果の総入院日数は追いきれないのでカウントできないのです。
例えば何らか急性期に救急病院の集中治療室に運ばれて一定程度回復すると別の病院への転院を勧められる事があります。
救急病院の後に療養病院に転院したというケースではそれぞれ別々に調査上カウントされており、合算された日数にはなっていません。
しかし、医療保険の場合は原因が同じ傷病は基本的に1入院としてカウントしますので入退院を繰り返したからと言って日数がリセットされる事はありません。(※180日経過後だと別カウントになります)
入院日数の合計が完全に網羅されていない平均日数を元にしてしまっていいのか?という疑問も出てきそうだと思いますが、他に統計がない以上それを参考にしつつ決めていくしかないところです。
保険会社にもよりますが、1入院当たりの限度日数は30日、60日、120日、180日、360日、730日、1000日あたりから選択でき、1入院限度が短いほうが保険料が安く、1入院限度が長いほうが保険料が高くなっていきます。

入院限度日数がない保険もある

多くの医療保険に1入院当たりの限度日数が設定されています。
一方で保険会社というよりそれぞれの医療保険ごとに保障の性質が異なったりして入院限度がない無制限保障の場合もあります。

・がん保険 入院無制限
・3大疾病or7大疾病無制限
・がんだけ無制限
・1入院限度の設定なし

このように基本的には1入院限度日数の定めがあっても疾病によってはそれを適用しない医療保険もあります。
脳疾患系の疾病だと入院が長引くことがありますので、それを対象としている3大疾病無制限や7大疾病無制限などは合理的かもしれません。

昔に入った医療保険の見直し

昔に入った医療保険は見直すべきなのかと言うと時代に合わせて見直す必要はあると思います。
一方で、若いうちに入った医療保険は安かったりするので単純に入り直すのも早計かと思います。
本サイトの入院パスポートでは組み合わせて安心タイプという上乗せ保障の考え方のプランがあるので上乗せ保障を加入するだけで見直しOKです。
入院パスポートには1入院限度日数はありませんので安心です。


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